
整体を学ぶまで
はじめまして、松本です。
そもそも、私が手技療術というものに興味を持ったのは、幼稚園に通う前の、四歳か五歳の頃だったように思います。
ある日、肩こりと腰痛持ちだった私の母親が、近所の腕の良い鍼灸院で施術を受ける機会がありました。幼い私は鍼灸院に一緒について行き、その施術風景を、後ろからぼんやりと眺めていました。
背中に刺さった細い針。
真っ赤な血が、細い線のように流れる光景。
今でも、この場面を鮮明に思い出せるのですが、「痛そうな針を刺したのに、痛くなくなる」という不思議な現象について、子供ながらに興味を持ったのを、はっきりと憶えています。
そんな幼少期の小さな好奇心が、私の原点のようです。
◆ 学生時代
現在、私は整体指導者として活動してますが、学生時代は武道や格闘技などに興味を持ち、様々な武術を学びました。当然ケガは付き物、青あざを作っては、「また、ここが強くなった」なんて無茶な稽古を続けていました。

たまに仲間が怪我で病院に通うこともあり、その際に「湿布と、テーピングだけで終了、我慢が出来ないときは鎮痛薬」、という病院での治療方法に、釈然としない気持ちを感じていました。
なぜ、積極的に回復に向かわせる治療法がないのか。
「動かさずに安静にして、自然に回復するのを待とう」、というのであれば、病院に行かなくても、家でじっとしているのと変わらないのではないか、と。
そう考えた私は、自らが手技療術を学ぶことを決意し、数年かけた準備の後に、単身上京しました。
私が当初学んだものは、背骨を矯正することを中心に組み立てられた西洋の手技療術でした。
その後、いくつかの地域で異なる技術を学び、施術を続けながら、ある日都内の書店で一冊の本を手に取りました。
「む、難しい・・・」
肩周辺の技術を説明した書籍でしたが、その難解さに閉口しつつも、身体や健康に関する考え方が、かつて学生時代に書物で目にした「本来の整体」の技術と同じものであることに気がつきました。
その年、私は師の道場に、入門することになります。
平成11年の秋のことでした。
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