「今日は、ずいぶん腰をギュッとされたけれど、なぜか頭がすっきりした」
操法後に、そんな感想を言われる方がいます。
もしくは、「背中ばかりをとられたのに、脚が軽くなりました」とか。
肩がこったから肩を揉む。腰痛だから、腰を押す。
それで症状が改善するなら、こんなに簡単なことはありません。
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人間の身体は、部分で分けて考えていくと、解決できない問題ばかりです。
肩こり、腰痛、膝痛などから、頭痛や各内臓の諸問題。これらを部分だけの問題で考えるのなら、
「じゃあ、痛み止めを出しましょう」、「この臓器を摘出しましょう」という、
「よく分からないけど、悪いところに蓋をしましょう」の発想になってしまいます。
これでは、痛みや症状が起こした「原因」が残ったままなので、別の箇所の痛みや臓器の問題の再発となり、同じ事を繰り返すことになります。
先送りしても、問題は解決しないのです。
時として、そのツケが倍になって戻ってくることもあります。
整体は、症状が起こった原因を探り、その変化を促します。
肩がこる→肩甲骨の動きが悪い→内臓を意味する背中の筋肉が硬直→背骨から消化器系のつまりを感じる。
そうすると、何らかの形で胃に負担をかけ、それが肩こりという形で表に現れているのではないか、と私は考えます。

この場合、私の操法は、肩に触れるよりも、胃の動きを活性化する事を主眼に組み立てられます。
結果として、「背中をギュッとされたけど、肩が動くようになった」わけです。後は、この実感を感じられるだけの感受性が、身体に残ってるかどうかが問題。
鈍った身体は、操法後の変化はもちろん、自分の身体が、壊れてることすら気が付きません。これは、とても厄介。
こういう時は、風邪を引いて、高い熱を出せればば大きく身体が変わるのですが、鈍さゆえに、風邪も引けないのがジレンマです。
操法を続けることで、いずれ風邪も引けるようにもなるのですが。
毎日の生活に追われ、自分の身体より仕事や家事が優先される現代。
健康あっての仕事であり、元気だから家事もできる。
たったひとつの自分の身体を、何よりも大切にしてほしいですね。